【知ってた?】あの名曲に隠された逸話

皆さんも一度は聞いた事のある名曲達には、あまり知られていない逸話があるものが多いんです。
その中でも、知ると人に教えたくなるような、そしてその話をふまえて聞くともっと味わい深いものになる曲を3曲ご紹介します。
宇多田ヒカル/花束を君に
2011年から『人間活動』をする為に音楽活動を休止していた宇多田さん。
2016年に『花束を君に』を復帰作として、再び音楽活動を始めました。
この曲はNHKの『とと姉ちゃん』の主題歌として起用され、多くの人が耳にしたのではないでしょうか。
人間活動中、彼女は母になり、そして母を亡くしました。
この歌は、亡くなった母親へ向けた思慕が込められています。
花束を君に贈ろう
愛しい人 愛しい人
どんな言葉並べても
真実にはならないから
今日は贈ろう 涙色の花束を君に世界中が雨の日も
君の笑顔が僕の太陽だったよ
今は伝わらなくても
真実には変わりないさ
抱きしめてよ、たった一度 さよならの前に花束を君に贈ろう
愛しい人 愛しい人
どんな言葉並べても
君を讃えるには足りないから
今日は贈ろう 涙色の花束を君に出典:花束を君に 歌詞より抜粋
『君』への鎮魂歌。
一青窈/ハナミズキ
2004年にリリースされたこの曲。恋愛ソングとして人気ですよね。
実はこの歌は、2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロ事件を受けた作られた曲だったそうです。
一青さんは「ツインタワーが崩れる映像を見ながら、ボロボロ泣きながら。・・・・ただひとえに世の中の平和を願って書いた」と話しています。
「 自分の好きな人の幸せを願うことは当たり前にできること。
一歩進んで、好きな人の好きな人、ひとつ先の幸せを願ってください。
その気持ちが皆に連鎖して、やさしい世の中になると思います。
まずは私から、あなたとあなたの好きな人が百年続きますように… 」
ハナミズキの花言葉は「永続性」「私の想いを受けてください」。
ザ・タイマーズ/デイ・ドリーム・ビリーバー ~DAY DREAM BELIEVER~
CMでもお馴染のこちらの曲。
元の曲はアメリカのバンド『モンキーズ』が1967年に発売したシングルで、それを忌野清志郎に似た『ZERRY』が率いるバンド『ザ・タイマーズ』が日本語でカバーした曲です。
この曲は『ZERRY』こと忌野清志郎さんが、亡き母への思いを込めて日本語の歌詞を付けたそうです。
忌野清志郎さんは3歳で実の母を亡くし、母の姉夫婦に養子として引き取られ育てられました。
その育ての母も亡くなってしまい、その時、育ての父から『自分たちは本当の親ではない』と告げられます。
清志郎さんは、同時に2人の母を失いました。
そして、実の母への思いを歌にしました。
もう今は 彼女はどこにもいない 朝はやく 目覚ましがなっても
そういつも 彼女と暮らしてきたよ ケンカしたり 仲直りしたりずっと夢を見て 安心してた 僕は デイ・ドリーム・ビリーバー
そんで 彼女は クイーンでも それは 遠い遠い思い出 日がくれて テーブルにすわっても
ah 今は彼女 写真の中で やさしい目で 僕に微笑むずっと夢を見て 幸せだったなぁ 僕は デイ・ドリーム・ビリーバー
そんで 彼女は クイーンずっと夢を見て いまもみてる 僕は
デイ・ドリーム・ビリーバーそんで 彼女は クイーンずっと夢見させてくれてありがとう 僕は デイ・ドリーム・ビリーバー
そんで 彼女は クイーン出典:デイ・ドリーム・ビリーバー ~DAY DREAM BELIEVER~ 歌詞より抜粋
清志郎さんは育てのお母様を「恋人」、実のお母様を「彼女」と言っていたそうです。
