その土地の食材を食す!夏が旬の伝統野菜とレシピ3つ
特定の地域のみでしか栽培、流通しない伝統野菜。通常のスーパーで販売されている野菜とはまた違った特徴を持つ伝統野菜は、その土地で見かけたらぜひ味わいたいものです。
今回は夏が旬の伝統野菜を、その野菜が美味しく食べられるレシピと一緒にご紹介します!
加賀太きゅうり
産地:石川県金沢市打木町、かほく市
特徴:長くて太く、1本1kgにもなる
通常、スーパーなどで販売されるきゅうりは、長さ20cm前後、太さ3cm前後、重さ100g前後のものがほとんどですが、この加賀太きゅうりは長さ22cm~27cm、太さ6~7cm、重さは1kgにもなる大きなきゅうりです。
石川県の金沢市打木町、かほく市などで栽培されています。
きゅうりなので生食ももちろんOKですが、あんかけや煮物など火を通して食べることが多く、とくに煮ることで冬瓜のようなトロトロ感が味わえるようになります。
おすすめレシピ『加賀太きゅうりのひき肉あんかけ』
材料
- 加賀太きゅうり
- ひき肉
- 水溶き片栗粉
- 油
- しょうゆ
- 酒
- だし汁
- 塩
作り方
- 加賀太きゅうりは1cmほどの厚さのいちょう切りに切ります。
- 油をひいた鍋でひき肉を炒め、色が変わってきたら加賀太きゅうりも入れて炒めます。
- 加賀太きゅうり全体に油がまわるくらい炒めたら、しょうゆ、酒、だし汁、塩を入れて中火で煮ます。途中アク取りはしっかりしましょう。
- 加賀太きゅうりが柔らかくなるくらいまで煮込んだら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけます。
- とろみが好みの固さになったら完成!
水前寺菜
産地:熊本県熊本市、上益城地域など
特徴:葉の色が表面は濃い緑色、裏面は鮮やかな紫色をしている
水前寺菜は主に熊本県で生産されるキク科の植物で、石川では金時草、愛知では式部草、沖縄ではハンダマなど地域によって名称が異なります。
水前寺菜の一番の特徴はその葉の部分。表は緑、裏は紫と1枚の葉で裏表違う色をしています。また、茹でるとぬめりがでて、紫色だった葉が緑になるという特徴もあります。
食べ方としては、和物やお浸しにして食べます。また、天ぷらにしても美味しく食べられます。
おすすめレシピ『水前寺菜の天ぷら』
材料
- 水前寺菜
- 小麦粉
- 卵
- 氷水
- 油
作り方
- 水前寺菜は軽く水洗いし、水気をよく切って、茎を切り落としておきます。
- 卵を溶き、氷水と混ぜ合わせます。
- 1に小麦粉を加え、軽く混ぜ合わせます。小麦粉は全部溶けてなくてもOK。
- 水前寺菜の片面にだけ3を付け、170~180℃の油で揚げたら完成!茎は細切りにしてかき揚げに混ぜると◎。
埼玉青なす
産地:埼玉県比企郡ときがわ町、深谷市
特徴:きんちゃく型で実の色は緑
通常、スーパーで見かけるなすといえば、長卵形で紫色をしていますが、埼玉県で生産されている埼玉青なすはきんちゃくのような丸い形に、緑色が特徴の大きめのなすです。
正式名称は「埼玉青大丸なす」といい、「白なす」や「中山道なす」とも呼ばれています。栽培が難しく、生産者の減少によって生産量も減り、現在では一部の直売所やスーパーなどでしか手に入らない幻の野菜となっています。ときがわ町では通販も行っています。
食べ方としては味噌汁や田楽など、普通のなすと同じ食べ方の他に、ジャムやパイにして食べられます。
おすすめレシピ『埼玉青なすの味噌田楽』
材料
- 埼玉青なす
- 味噌
- 砂糖
- みりん
- 油
作り方
- 耐熱容器に味噌、砂糖、みりんをいれ、ラップをかけてレンジで1~2分加熱して練り味噌を作ります。短い時間ずつ加熱し、様子を見ながら適度な固さになるように調節します。
- 埼玉青なすはヘタを取り、2~3cmほどの厚さの輪切りにして、水につけてアク抜きをします。
- フライパンに油を引き、水気を取ったナスを焼きます
- 両面に焦げ目が付くくらいまで焼いたら皿に移し、練り味噌を乗せたら完成!
最後に
この時期が旬の伝統野菜とそのレシピをご紹介しました。
ここで紹介した以外にも伝統野菜はたくさんありますが、どれもその地域のみでしか流通していないものばかりです。
ぜひその地域で伝統野菜を見かけたら、購入したり、味わってみてくださいね!