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後味の悪さが魅力的!?話題のジャンル『イヤミス』特集

投稿日:2017年9月2日 更新日:

皆さんは小説を読むとき、どんな作品を選びますか?
恋愛小説やミステリー、SFなど様々なジャンルがある小説で、最近話題になっているジャンルがあります。

今回は話題のジャンル「イヤミス」についてご紹介します。

爽快感のないジャンル「イヤミス」

イヤミスとは、読んでいて嫌な気持ちになるミステリー作品のことです。読了後に謎が解けたという爽快感がなく、後味の悪さがありながらも中毒性の高いジャンルです。
とくにイヤミスは女性への人気が高く、人の不幸やドロドロとした人間模様など、なぜか引き込まれてしまう内容が魅力的です。
男性からしてみれば「面倒」「怖い」と思われてしまうドロドロ模様って女性は好きですよね。昼ドラや韓流ドラマなど、恋愛模様を描きながら醜い嫉妬や嫌がらせなど人間の醜い部分も描かれた作品は女性からの人気が高いように、人の複雑な感情や、人の不幸が盛り込まれたイヤミスは、女性にとってとても惹かれてしまうジャンルなのです。

イヤミス三大女王

イヤミス界にはイヤミス作品といえばこの人!と名前の挙がる女性作家がいます。

湊かなえ

イヤミスといえばこの人。イヤミスの女王と名高い湊かなえさん。デビュー作「告白」や「夜行観覧車」「リバース」など映像化された作品も多い湊かなえさんは代表的なイヤミスの書き手です。
湊かなえさんの作品の特徴は緻密なストーリーと詳細な登場人物の心理描写。作品中に張られた数々の伏線は後からその意味に気付き納得できるものの、そのあとの展開に心は沈みまくります。

『告白』 出版・双葉社

湊かなえさんのデビュー作にして代表作。松たか子さん主演で映画化されたことでも話題になりました。
娘を殺された中学教師の森口による復讐劇となる本作。語り手が次々と変わりながら話が進み、次第に事件全体が浮かび上がってくるという手法を用いた独特の作品です。

沼田まほかる

56歳でデビューと遅咲きの沼田まほかるさん。残酷で重たいテーマが特徴の沼田まほかるさんの作品は、ただ嫌な気持ちになったり、目を背けたくなるような残酷さだけではなく、人間の根底にある愛情も感じられます。

『ユリゴコロ』 出版・双葉社

沼田まほかるさんのイヤミスといえばこれ。
とある家で見つかった4冊のノート。それは殺人鬼による手記だった…という本作。
主人公は見つかったノートを読み進めつつ、誰が書いたのか、なぜこの家にあったのか…というミステリー要素がありながら、深い愛の物語でもある作品で、9月には吉高由里子さん主演による映画の公開も決まっている注目作です。

真梨幸子

イヤミスの旗手として有名な真梨幸子さん。映像化された「殺人鬼フジコの衝動」で一躍有名となった真梨幸子さんの作品もイヤミス揃いです。真梨幸子さんの作品の多くは女性らしいドロドロ劇が繰り広げられます。

『殺人鬼フジコの衝動』 出版・徳間書店

一家殺戮事件の唯一の生き残りとなった少女は自身も殺人鬼となり、次々と人を殺していく……というドラマ化もされた作品。
次々とフジコが殺人を犯す様や、周囲の人間との関係などそのおぞましさはこれ以上見たくないという気持ちとは反面、なかなか読む手が止められなくなる作品です。

おすすめイヤミス作品

三大女王以外にもイヤミス作品は多く出版されています。おすすめの作品をご紹介します。

『みんな邪魔』 作 真梨幸子・出版 幻冬舎

タイトルから嫌な感じがにじみ出ている真梨幸子さんの作品。少女漫画のファンクラブに属する6人の中年女性によるドロドロ劇で、女性による嫉妬や見栄の張り合い、妬み嫉みと女の嫌なところが詰まった作品です。

『女王はかえらない』 作 降田天・出版 宝島社

スクールカーストという女性にとっては切っても切れない縁の深いテーマで描かれる作品。登場人物はまだ小学生だというのに、権力闘争や女の意地や見栄といった女性特有の醜さが描かれた衝撃作です。

『ボトルネック』 作 米澤穂信・出版 新潮社

断崖から落ちたはずの主人公は気がついたら「自分が生まれなかった」世界にいた!?という、あらすじだけ読めばパラレルワールドを描いたSF小説のような作品。嫌な気持ちになるだけではなく後味が最高に悪い一作です。

最後に

代表的なイヤミス作家と、おすすめのイヤミス作品をご紹介しました。
読了後には重たく辛い気持ちになること間違いなしですが、それがクセになって惹かれる作品ばかりです。
気になる作品があれば、ぜひ一度読んでみてくださいね!

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