食べて応援!台湾産パイナップルをおいしく食べる方法
台湾産パイナップルって?
中国が輸入停止を勧告したことで大打撃を受けている台湾産パイナップル。それを受けて日本の大手スーパーなどでは、「台湾の生産農家の助けになれれば」と、パイナップルの輸入量を増やしているそうで、店頭で見かける日も増えています。
東日本大震災の時に親身になってくれた台湾を“食べて応援”できる良い機会ですが、パイナップルって缶詰やスイーツで食べたことはあっても、丸のまま買ったことがないという人も多いと思います。
今回はそんなパイナップルの剥き方や、台湾産パイナップルをおいしく食べる方法を調べてみました。
台湾産パイナップルの特徴
台湾で生産されているパイナップルは主に『台湾17号』という品種が用いられています。
「金鑚(きんさん)パイン」「はちみつパイン」「キャラメルパイン」「金華(きんか)パイン」などのブランド名がついているのが台湾産パイナップルです。
樹になったまま完熟させてから出荷するため、赤みがかっていて甘みが強いのが特徴です。
4月頃から出荷がはじまり、5~6月に旬をむかえます。
パイナップルは通常、常温で保存ができますが、台湾パイナップルはすでに完熟しているので、冷蔵庫で保管し、早めに食べきるようにします。
パイナップルの皮を剥こう!
パイナップルの剥き方と言っても色々な方法があります。
まずは包丁を使って剥く方法を2つ紹介します。
包丁を使って皮を剥く方法
パイナップルの剥き方①
- ヘタを取る
- 縦にして6~8等分する
- 皮を剥く
- 芯を切り取る
パイナップルを横にしてヘタを根本から切り落とします。
1片が三角形みたいな形になります。
少し厚めに皮を剥きます
中央の硬い部分を取り除きます。
※台湾産のパイナップルは芯まで食べられるのが特徴のひとつですが、固くて食べづらい場合は芯の部分を切り落としましょう。
パイナップルの剥き方②
- ヘタを取る
- 皮ごと輪切りにする
- 輪切りにしたパイナップルの皮と実の間に包丁を入れ、転がしながら中身をくりぬく
- 芯を切り落とす
パイナップルを横にしてヘタを根本から切り落とします。
皮が付いたままの状態で輪切りにしていきます。輪切りのまま使いたい場合は少し薄め(厚み1cm程度)にすると、後で芯をくり抜きやすくなります。
転がしながら剥くのが難しい場合は、パイナップルを寝かせた状態で皮を切り取ります。
・一口大に切ってから芯の部分を1cmほど取り除く
・輪切りのまま包丁やクッキー型で芯の部分をくり抜く
※台湾産のパイナップルは芯まで食べられるのが特徴のひとつですが、固くて食べづらい場合は芯の部分を切り落としましょう。
便利グッズで皮を剥く方法
OXO(オクソー) パイナップル スライサー
ヘタを落としたパイナップルに押し込んでぐるぐるっと回転させていくだけで、簡単に皮が剥けて芯まで取れるというパイナップル専用の皮むき器。
パイナップルをたくさん食べる方や、皮の部分を器にして使いたい方にオススメです。
こんな動画も……
声優の宮野真守さんの公式Youtubeでは、「パイン、むいてみた。」という動画が3本立てでアップされています。ぜひ動画を見ながら一緒にパイナップルを剥いて、召し上がってみてください!
パイナップルを食べよう!
いざ皮を剥いたけれど、どう食べたら良いかわからない……という人のために、いろんな食べ方を紹介します。
そのままで
まずはカットしたパイナップルをそのまま味わってみましょう。
他の種類のパイナップルと食べ比べをするのも楽しいですよ。
焼いて
バターを敷いたフライパンでこんがりきつね色になるまで焼けば、甘みが凝縮された焼きパイナップルの出来上がり。
焼いたものをパンに乗せて食べるのもオススメです。
料理に入れて
酢豚のパイナップル許せる派の人はぜひお料理に使ってみてください。
酢豚はもちろん、ハンバーグに輪切りしたパイナップルを乗せたり、お肉との相性が良いことでも知られています。
パイナップルに含まれている酵素がお肉を柔らかくしたり、タンパク質の分解を促進して消化を助けてくれるので、お肉を食べると胃もたれしやすいという方にオススメです。
ジャムやソースにして
フルーツを加工する手段としてもポピュラーなジャム。
パイナップルのジャムは、パンやクラッカーに乗せて食べるのはもちろん、ヨーグルトに入れてもいいですし、料理の隠し味にも使えます。
ペクチンが少なく、砂糖などの分量を守らないと固まりづらいので、ジャムにしたい場合はレシピ通りに作るようにしましょう。
ジュースにして
ミキサーなどで生ジュースにするという贅沢な味わい方もできます。果実をキレイにくり抜いて皮を器にしたら、一気に南国気分に。
冷凍して
食べきれなかったパイナップルは一口大にカットして保存袋に入れ、冷凍しちゃいましょう!
凍ったままフルーツアイスとして楽しんだり、スムージーにしたり、もちろん解凍して料理に使うこともできます。
冷凍パイナップルは夏場のおやつにも最適です。
定番土産【パイナップルケーキ】で楽しむ
まるごと買っても自分ひとりじゃ食べきれない、という方は、パイナップルケーキで食べるのがオススメです。
日本でも買える本場のパイナップルケーキをピックアップしてご紹介していきます。
微熱山丘 Sunny hills(サニーヒルズ)
台湾でもトップクラスの人気を誇るサニーヒルズのパイナップルケーキ。サクッとしたクッキーに酸味のあるパイナップル餡が詰まっています。
日本では東京の南青山や大阪にも支店があり、通販でも購入できるので比較的手に入りやすい本場の味です。
お店では試食も行われており、お茶と共にいただくことができます(2021年4月現在は試食サービス、イートインは行われていないようです)。
鼎泰豊(ディンタイフォン)
小籠包が大人気の鼎泰豊。日本にも18店舗あり、小籠包は食べたことがあるという方もいると思いますが、実はパイナップルケーキも人気が高い商品のひとつ。
こちらはしっとりめのホロッとした生地に、ねっとりとしたパイナップル餡が入っています。
公式通販で買えるのは台湾のみのようなので、食べてみたい方はぜひ日本の店舗に足を運んでみてください。
公式サイト:http://d.rt-c.co.jp/
その他、カルディなどでも販売されているようです。気になる方はお早めに探してみてください。
ちょっとだけ注意!だけど……
パイナップルは口腔アレルギーが起こる可能性のあるフルーツのひとつ。生で食べて、口の中がかゆいなどの症状が起きた場合は、食べるのを控えるか、加熱してから召し上がってください。
また、これまで日本で流通しているパイナップルの多くはフィリピン産のものになっているので、スーパーなどで購入する際は産地をよく確認しましょう。
台湾産のものはフィリピン産と比べて少々価格がお高めにはなっていますが、この機会にぜひ手にとってみてください。