小説家:山田悠介 オススメの小説ベスト3
年々、活字離れの勢いが激しいと感じている筆者です。
今ではマンガも小説もスマホや電子本といったもので読めてしまうのでわざわざ小説を買わなくても良くなりましたね…。
そんな今回は筆者が学生ときによく読んでいた【山田悠介さん】の本の中からオススメを3つご紹介します。
山田悠介さんについて
まず、山田悠介さんの小説は映画・ドラマ・舞台化をしていて原作は読んだことはないけど見たことがあるなんて作品もあるかと思います。例えば2001年に自費出版しデビュー作の「リアル鬼ごっこ」この作品から数多くの人気作品が出ています。
また、山田悠介さんの作品は中高生が基本的に読めるような漢字しか使われていないのでそういった点でも若い層からの人気が高いです。
さて、それでは第3位からご紹介していきます。
第3位・・・「スイッチを押す時」
あらすじ
青少年自殺抑制プロジェクトというセンターで働く主人公とその施設で自ら自殺をするようにしむけられる被験者4人の物語。この4人は施設で唯一7年たっても自殺しないでいるということで主人公が終わりにするためにこ4人がいる施設へ行くところから話は進んでいく…。
筆者コメント
小さいながらに残酷な運命を背負っていますね。胸が痛くなります。
しかし子どもたちの「生きたいと思う理由」を聞いて主人公はどういう行動に出るのか…。
物語が進んでいくにつれて主人公の過去が分かるので一気に最後まで読んでしまう一冊です。
第2位・・・「その時までサヨウナラ」
あらすじ
仕事に打ち込んでばかりの主人公、妻・息子と間に溝ができてしまい妻は実家へ帰って離婚を待つばかり。そんな時に福島での列車事故の知らせを知る。そこで妻は亡くなってしまったが奇跡的に無傷で助かった息子。しかし、主人公にまったくなつかない息子。そこに妻の親友が現れる。
はじめはこの状況に受け入れることができなかった主人公だが、徐々に妻の親友を受け入れていき成長していくという物語。
筆者コメント
まったく、家事や育児をできなかった主人公が成長していく様。
そして列車事故の詳細が判明していく…自体は思いがけない方向へ。
主人公は失いかけた絆を取り戻すことはできるのか最後まで見逃せないです…。
第1位・・・「キリン」
あらすじ
天才の遺伝子だけを集めた精子バンクで生まれた兄弟2人。
兄は偉大な数学者の遺伝子、弟はノーベル賞受賞者の遺伝子を受け継いでいて、母は兄弟が産まれてから頭が活性化するという薬を飲ませ、食事は頭が良くなるというものを食べさせるという異常レベルの育児を行っていました。ある年齢になったときに兄ほどの学力がないと弟(キリン)は兄と母親に見捨てられてしまう…。
筆者コメント
率直に大人の身勝手さがありながらも弟(キリン)は真っすぐに家族を信じ続けていました。
読んでいてとても悲しくなりましたが、キリンの純粋さを感じることができました。
あらためて親の存在について考えさせられるような一冊です。
最後に
いかがでしょうか。山田悠介さんは小説の他にマンガ版もありますので気になった方は読んでみてください。
また、オススメの小説をご紹介させていただければと思います。