普通のラブストーリーじゃ物足りない!俊逸なストーリーが光るラブロマンス映画3選
運命的な出会い、大恋愛の末に結ばれる二人。そんな王道ラブストーリーも良いけど、もう飽き気味……。
今回はそんな方でも楽しめる、独特なストーリーが光るラブロマンス映画を3作品ご紹介します!既に劇場公開が終了しているものばかりですが、あらすじやネタバレを調べずに前知識ゼロのまっさらな状態で見て欲しい作品たちです。
バタフライ・エフェクト
主人公のエヴァンは時折、短期間の記憶喪失を起こすことがあり、医師の勧めで日記を書いています。大学生になったエヴァンが日記を読み返していると、日記に書かれている日時までタイムスリップ出来ることが判明。自分のせいで幼馴染のケリーの人生が狂ってしまったことに後悔を感じていたエヴァンは、ケリーを救うため、過去の改変を試みる……。
『ほんのわずかな変化でも、その変化がなかったときとあった時ではその後の状態は大きく変化してしまう』というカオス理論のバタフライ効果がタイトルにもなっており、内容もバタフライ効果がテーマになっています。誰か一人を救っても、違う誰かが、あるいは自分が不幸になる。思い通りにならないタイムスリップを繰り返し、エヴァンの行きついた結果は……。どう書いてもネタバレにはなってしまうので、結果について何も書きません。10年以上前の有名で根強い人気の作品なので、検索するとすぐ結末に関連した内容が出てきます!気を付けてくださいね。
セイフヘイヴン
ノースカロライナの港町にやってくる、何か訳ありな女性・ケイティ。港町で働きながらも、彼女は隠れるように森の奥の小さなキャビンで暮らしている。隣人の女性・ジョーや、妻を亡くしたシングルファーザーのアレックスとその子供たちと交流を深めていくが、アレックスはケイティの顔写真の入った殺人犯の指名手配書が貼られているのを目撃することとなる。
『君に読む物語』王道ラブストーリー小説家の二コラス・スパークスが原作なだけあって、ケイティとアレックス、その子供たちのふれあいの描写が素敵です。しかしいつものニコラス・スパークス原作映画と違うのが、サスペンス要素が絡んでくるところ。男女の穏やかな恋愛模様だけでなく、ほどよい緊張感のあるストーリーになっています。個人的にすべてが終わった後のラストシーンで明かされる事実が本当に好きです!そして、アレックス役のジョシュ・デュアメルが最高にハンサム。
パーマネント野ばら
旦那と別れ、娘を連れて母親が営むド田舎の小さな理髪店「パーマネント野ばら」に帰ってくる菅野美穂演じる主人公のなおこ。なおこは高校生の時の教師、江口洋介演じるカシマと交際しているが、そのことは隠していた。
なおことその周囲を取り巻く、地元の人間たちのドラマが描かれています。原作は西原理恵子。そのため、登場人物でクセのない人間がいません。それも一癖二癖どころではありません……。そんな愛すべき変人ばかりの町で、唯一平凡ななおこ。ぶっ飛んだエピソードの合間に挟まれる、なおことカシマの描写は際立って繊細に写ります。しかしこの映画は、変な村の変な人間たちのドタバタ群像劇では終わりません。ストーリーの緩急と展開に引き付けられること間違いなしです。