【ツァイガルニク効果】を利用して恋愛を有利に運ぶ
ツァイガルニク効果とは、物事を達成したことよりも、達成できなかったことの方がより強く印象に残る、というものです。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、実は日々のくらしの中でもよく使われているテクニックで、例を挙げると、バラエティー番組などで「続きはCMのあとで!」という煽りがありますよね。あれもこのツァイガルニク効果を利用したもの。CM中にザッピングする癖がある人でも、続きが気になってまたそのチャンネルに戻ってくる、というわけです。
また恋愛においても、一度付き合って別れた相手よりも片思いのまま終わった相手の方が印象に残っていたりしませんか?これ実は片思いの相手がより好きだったということではなく、「思いを伝えられなかった」という中途半端に終わってしまった思い出が強く印象に残ってしまうというツァイガルニク効果によるものかもしれません。
このツァイガルニク効果を日々のくらしや恋愛に活かすことができれば、物事がうまく運ぶようになるかもしれません。
ではどう活かしていくのかを紹介したいと思います。
くらしに応用する方法
時間で期限を決めて区切る
勉強になかなか手を付けられなかったり、仕事が効率的に進められないという人、結構いるんじゃないでしょうか。そういう方は、「この問題が解けるまでやろう」とか「この作業が終わるまでやろう」というように、内容によって区切りをつけていませんか?でもここはあえて「この時間までやったら一旦終わり」というように時間で区切るようにすると、区切りがつく前に期限の時間が来てしまう、ということが起こります。
ここでツァイガルニク効果の出番。途中で作業をストップさせることでその作業のことが強く記憶に残り、続きをまたやりたくなる、という思いが芽生えるはずです。また「前回は期限までに終わらなかった」、という記憶のおかげで「次にやる時にはもっと効率的にやろう」、という意欲につながるかもしれません。
掃除は毎日ちょっとづつ
毎日忙しいと、お休みの日にまとめてお掃除する、という方も多いかと思いますが、たとえばキッチンを掃除するにしても、「今日はシンク」「今日はガス台」「今日はオーブン周り」という形で場所で区切ってこまめに行うことで、毎日どこかしらお掃除する、という習慣をつけることができるかもしれません。
シンクを掃除しているとついつい棚の方も気になって……ということもあるかもしれませんが、そこはあえて次回に持ち越して「そういえば昨日気になった棚の掃除を今日やろう」というやる気に結びつけるようにしましょう。
恋愛に応用する方法
効果的に焦らす
たとえばデートを早めに切り上げたり、メールのやり取りでも「その話はまた明日ね」という形で終わらせると、ツァイガルニク効果によって彼に強く意識してもらえるようになるかもしれません。うまくいけば彼の方から連絡をしてくれるようになるかも?
また、付き合いはじめにすぐに体の関係を結ぶよりも、今日は手をつなぐだけ、今日はキスだけ、など焦らすように段階を踏むことで、より会いたい気持ちが膨らむ、という効果も期待できます。
いざ、ことに及ぶとなった時には、期待を膨らませすぎてがっかりされた、なんてことがないように準備を万全にしておくことも大切です。
やりすぎるとストレスになることも
このツァイガルニク効果、誰でも簡単に使える方法ですが、実は多用されるとストレスの原因にもなりかねません。恋愛のテクニックとしても使えるとはいえ、あまりやりすぎないようにして、適度に欲求を満たせるようにしていきましょう。