間違えると効果激減?日焼け止めの塗り方をチェック!
まちがえてない?日焼け止めの基礎知識
夏が近づくと、日差しの強さにあわてて日焼け止めを塗り始める人も多いかと思いますが、それでもいつの間にかできているシミやシワ。実は日焼け止めをちゃんと塗れていないせいかも……?
正しい使い方を覚えてしっかりと紫外線から肌を守ってあげましょう。
Q.日焼け止めって春夏だけ塗ればいいんじゃないの?
A.一年中塗るのがベスト!
時期によって量は違いますが、紫外線は一年中降り注いでいてゼロになることはありません。秋でも冬でもどんな天気でも、日中外に出る日はかならず日焼け止めを塗るのを忘れないようにしましょう。
Q.「SPF50」の日焼け止めを塗ってるから安心!
A.「PA値」もチェックして!
紫外線には肌に影響を及ぼす「UVA」と「UVB」という二種類のものがあります。
UVAは真皮にまで届きシワやたるみに繋がるもので、UVBは表皮に影響を及ぼしシミや急性の炎症に繋がることがわかっています。
日焼け止め等に表示されている「SPF」や「PA」というのは、この2つの紫外線をどの程度防いでくれるかというパワーを表している値で、目で見てすぐに分かる急性のダメージ(赤くなるなど)から肌を守ってくれる効果が「SPF値」で表され、シワやたるみなどじわじわ後から効いてくるダメージから肌を守ってくれる効果が「PA値」で表されています。
PA値…「+」の数で表す
以前は急性のダメージから守ってくれる「SPF値」を基準に選ぶ人も多かった日焼け止めですが、最近はPA値も併記されているものがほとんどになりました。
将来的なシワやたるみを防ぎたいと考えるならば、PA値がしっかり高いもの(最強のもので「++++」)を選ぶようにしましょう。
Q.曇りや雨の日は日焼け止めいらないよね?
A.どんな天気でも日焼け止めは必要!
晴れの日はもちろんですが、曇りや雨の日も日焼け止めを塗ったほうが良いです!
快晴の日を100とすると、薄曇りで80~90%、曇りで60%もの紫外線が降り注いでいると言われています。
また、実は雨の日にも紫外線は降り注いでいます。晴れの日より紫外線量は少ない(快晴の日の30%)のですが、いつ雨が上がってパッと晴れるかわかりませんし、エイジングケアを考えるなら雨の日もきちんと対策をするのがベストです。
晴雨兼用のUVカットができる傘を利用して突発的な晴れに備えるのもオススメですが、どんなに遮光性に優れていても完璧な防御にはなりませんので、やはり日焼け止めは必要になります。
Q.家に一日中いる日も塗った方がいい?
A.窓からも紫外線は入ってきます。
過ごす部屋に窓があるかないかにもよりますが、UVAは窓やガラスを透過する性質があるので、部屋に窓があるのであれば塗った方がいいです。
とはいえSPF50+PA++++のものを毎日塗るのは肌負担が心配という場合は、効果の高いものをがっつり塗るのではなく、SPF20~30、PA+++程度の石鹸落ちタイプや敏感肌用、日中用クリームなど、肌にやさしいものを使うことで肌負担が少なく済みます。
窓に貼るUVカットフィルムやUVカットカーテンなどを併用するとより安心です。
なめらか本舗 薬用美白スキンケアUV下地
化粧水、美容液、乳液、クリーム、UVカット、化粧下地の6in1タイプのUV下地。美白成分のアルブチンと肌荒れ防止成分入りで、普段遣いの化粧下地としてはもちろん、日中外に出ない日の薄化粧用にもオススメです。
日焼け止めの塗り方チェック!
日焼け止めや紫外線に関する正しい知識を得たら、今度は日焼け止めをしっかり塗れているかもチェックしてみましょう。
Q.てのひらに伸ばしてから塗るとムラなくつけられるよね?
A.てのひらに残る分を考慮して!
日焼け止めは、使用方法などに記載されている量をしっかり塗ることで初めて数値通りの効果を発揮してくれます。
てのひらで伸ばしてから塗ったりスポンジを使う時は、手のひらに残る分やスポンジに吸われる分を考慮して少し多めに出すのが◎
たとえば顔に塗る時は、規定量を手に出したら額・両頬・鼻・あごに5点置きしてから指先を使って伸ばすことで、必要量がしっかり塗れて無駄が出ないのでオススメです。頬など焼けやすい部分は重ね塗りしましょう。
Q.肌の上を滑らせるようにまっすぐ伸ばしてるけど…
A.クルクル塗ってから軽くタッピングで馴染ませる!
腕や脚などは縦方向にスーッと伸ばしたくなるところですが、スーッとまっすぐ伸ばすと線が入ったりムラになってしまうことも多いので、優しくクルクルと円を描くようにして伸ばしていきます。仕上げに優しくポンポンとタッピングをすることで、表面がならされて均一に塗ることができます。
Q.去年の日焼け止めって使っていいの?
A.未開封のもので中身が劣化していなければ使える。
去年買って使いきれなかった日焼け止め、勿体無いから使いたいという人も多いと思いますが、未開封で保存状態が悪くなければ使える場合が多いです。
開封済みの場合は見えない雑菌が繁殖している可能性もあるので、臭いや色、質感に変化がないかきちんと確認してから早めに使い切るようにしましょう。肌が荒れたりムラになりやすかったり、使用感が変わったと感じる場合は使用を中止して新しいものを使う方がよいでしょう。
古くなったものを使う場合は、紫外線量が多い晴れの日に外で使うのではなく、家の中や雨の日用にしてしまいましょう。
シールはがしやフローリングの艶出しとして使えるものもあるので、掃除などに使うのもオススメです。
Q.石鹸落ちタイプは石鹸やボディソープで洗えばOKだよね?
A.「石鹸落ちタイプ」でも石鹸では落ちていないことがあります。
俗に言う「石鹸落ち」タイプの日焼け止めや化粧品。洗い上がりの肌を触ってみるとわかるんですが、なんとなく肌がキシキシしたり、日焼け止め成分が残っている感じがするものもあります。
「クレンジング必須!」という強力なものよりは落としやすくなっていますが、すっきりキレイに洗い落としたいのなら、クレンジングを馴染ませてから落とした方が安心です。
大容量のクレンジングオイルなどを用意しておくと惜しみなく使えるので便利です。
ファーマアクト 無添加クレンジングオイル 500ml
無添加で大容量のクレンジングオイル。体に塗った日焼け止めを落とすのはもちろん、ウォータープルーフのアイライナーなどもすっきり落とせるので顔のメイク落としにもオススメです。
Q.化粧直しはUVカットパウダーを使ってるから安心!
A.パウダーのみは不十分かも。
化粧直しの時はヨレたファンデーションを拭き取ってUVカット効果のあるパウダーをはたいて終了!とする方もいると思いますが、ファンデを拭き取ったあとのお肌は日焼け止めも下地も落ちている状態。その上にいくらパウダーをはたいても、密着力が足りなくて肌に規定量のパウダーを乗せることが難しくなってしまい、その結果焼けてしまう可能性が高まります。
夜日差しがない時はそれでも問題ありませんが、お昼に化粧直しをする場合は、改めて“塗るタイプ”の日焼け止めを塗り直してからパウダーを乗せるのが理想です。
SHISEIDOサンケア クリアサンケアスティック
繰り出して直接肌に塗ることができるスティックタイプのUVカット。
手が汚れないので出先でも快適に使えるのはもちろん、「メイクの上から使ってもファンデーションがヨレない」と話題の商品です。
Q.顔、腕、脚に塗ったからOK!さあ出かけよう!
A.忘れがちな細かい部分、そして髪の毛も要チェック!
年齢があらわれやすい場所でもある首元やデコルテゾーン、また意外と焼けてしまいがちな耳や首の後ろ、肩を出す場合は肩から背中にかけても忘れずに塗っておきたいところ。唇にもUVカット効果のあるリップを塗っておけば更に◎。
そして以前は難しかった髪の毛や頭皮のUVケアには、最近増えているスプレータイプが重宝します。髪の毛が紫外線に当たると、キューティクルがダメージを受けてパサつきの原因になったり髪色の変色にも繋がるので、きれいな髪をキープしたいならUVケアをしましょう。
日焼け止めの「塗り方」、見直してみて!
紫外線による肌や髪へのダメージは、何年も経ってから初めて気づくことも多いものです。
早いうちからきちんとケアしていれば、何歳になってもきれいな肌や髪の毛をキープできる可能性が高まるので、ぜひ正しい塗り方を覚えて実践してみてください。