【正直レビュー】次世代ティント「Kiss リップアーマー」は買いなのか?KATEリップモンスターと比較してみました!
2022ベスコス候補?『リップアーマー』とは
リップアーマーはKissから発売された新しいリップアイテム。『鎧ティント』の名の通り、唇に塗って5分経つとリップ表面に透明な膜が張ったような「透明ジェル膜」が生まれ、唇をコート。色持ちはもちろんツヤと潤いもキープしてくれるというティントリップで、全6色(+限定2色)がラインナップされています。
全国発売に先駆けて先行販売を行っていたLOFTでも人気色は軒並み完売。全国発売が開始された4月4日には店頭とネットでの販売がスタートしましたが、通販サイトでは全色即日完売してしまうという人気ぶりで注目されています。
KATEリップモンスターに継ぐ幻のリップ?
「ティントじゃないのに落ちにくいリップ」としてバズりにバズってもはやレアキャラ化している『KATE リップモンスター』通称リプモン。未だ品薄状態が続く大人気商品ですが、価格帯や「落ちにくい」という効果が似ていることからこの2つの違いが気になっている人が多い印象です。
そこで、リップモンスターと比較しつつ、リップアーマーは買いなのか!?を正直にレビューしていきたいと思います。
唇から蒸発する水分を活用して密着ジェル膜に変化させ、長時間の色持ちを実現したリップスティック全11色(うちWEB限定4色)。
発売直後から「ティントじゃないのにキープ力がすごい」「マスクにつかない」などの口コミで火がつき、数々の媒体やインフルエンサーがベストコスメに選んだ2021年を代表するリップアイテムです。
リップアーマーVSリップモンスター 徹底比較
今回比較したのはリップアーマーの定番色01番「スチームヌード」とリップモンスターの定番色04番「陽炎」。どちらもベージュ系のカラーです。
形状
リップアーマーはチップタイプのウォータリーティント。
リップモンスターはリップスティックタイプです。
値段
リップモンスター 税込1,540円
110円ほどリップモンスターの方が高くなっています。
発色
比較すると、リップアーマーの方がしっかり発色、リップモンスターはシアーな発色という印象でした。どちらも塗り重ねることで発色具合を調整することができますが、リップアーマーは厚く塗ってしまうとうまくジェル膜が形成されないのか色移りが起きたため、濃く発色させたい場合でもあまり厚塗りはしない方が良いのかなと感じました。
カラーキープ力
※腕の内側で検証。上部にリップアーマー、下部にリップモンスターを塗っています。
色残り……
どちらもカラーキープ力は強いのですが、リップアーマーにはティント効果(染める効果)があるため、その分リップアーマーが優勢。ティッシュオフや擦ることでツヤがなくなっても境目がくっきり分かるほど色が残っていました。
ティッシュオフ一回……
塗って5分後のティッシュオフ一回目ではどちらもツヤ感が残っていますが、リップアーマーはジェル膜がうまく形成されなかった部分がしっかりティッシュに色移りしていました。
一方リップモンスターの方はティッシュオフで多少ツヤ感が取れましたが、気になるほどの色移りはありませんでした。
ティッシュで数回擦る……
どちらも多少色残りはしましたが、リップアーマーの方がより色が定着している印象でした。
変色
リップアーマーはウォーターベースのリップティントによくある、赤く変色する現象(赤転び)がおきました。「塗りたてとは違う印象になる」というのは頭に入れておいた方が良いかもしれません。
一方リップモンスターは塗りたての色がそのまま続いてくれるので、変色してほしくないシーンではリップモンスターを使う方がいいでしょう。
色移り
マスクへの色移り……
リップアーマーを厚めに塗った場合には多少色移りが起こりましたが、薄く塗った場合ではどちらも色移りはしませんでした。
カップへの色移り……
どちらも目立った色移りはありませんでした。
保湿感
リップアーマーは「うるおいが続くこと」も売りにしていますが、表面のジェル膜が取れてしまうと多少乾燥を感じました。またリップアーマーは塗る前にリップクリームや下地を使うと色の定着力が落ちてしまうため、うるおいを売りにしているとは言っても唇が乾燥しやすい方にはあまり向かないかなと感じました。
一方リップモンスターは唇から蒸発する水分を活用しているためか、連日使い続けると唇が乾燥して皮むけしてしまいました(※個人の使用感です)。
崩れ方
両方ともキープ力が高いリップアイテムですが、リップアーマーは食事をした後などに唇の内側だけ取れてしまってリップラインだけ赤く色残りするなど、ムラの目立つ崩れ方をしました。
一方リップモンスターは薄めの色を選ぶことでムラ感は目立ちませんが、唇を擦り合わせたり舐めてしまうことで、表面に張った膜がカスとなって出てきてしまいました。見た目にはあまりわかりませんが、ザラっとした違和感が続きました。
使いやすさ
一度塗ったらそのまま5分待つ、というのがリップアーマーの正しい使い方。その間唇をすり合わせたり舐めたりしてしまうと表面のジェル膜がうまく形成されないので注意が必要です。
一方でリップモンスターはさらっと塗ったりすぐに塗り重ねることもできるので、こちらの方が使い勝手は良さそうです。
買いやすさ
KATEリップモンスターは現在もメーカー欠品状態が続いています。2022年4月23日には新色3色が発売されるため、その色が販売されるのを待つか、既存色の再販をこまめにチェックすることでゲットできる可能性はあります。
一方でKissリップアーマーは発売後完売が相続いているだけでなく、ブランド自体の取扱店があまり多くないというのもネックになっているようです。Kissの取扱店については公式サイトに掲載されていますので、こちらをご確認ください。
結論、リップアーマーは買い?
プチプラでキープ力の高いリップを求めている方には良いアイテムだと思いますが、塗ってしばらくすると赤く変色する感じや「塗ったあと5分置く」を厳守する必要があることから、万人が絶対に買いのリップ!とは言えないかなと感じてしまいました(※個人の意見です)。
ネットオークションなどですでに定価の倍などプレミア価格で出品されているところもありますが、定価は1,430円です。今回購入できなかったとしても定番色はいずれ再販されるはずなので、正規店で新品が並ぶのを気長に待つことをオススメします。
これも似てる?『マキアージュ ドラマティックリップティント』
表面に透明ツヤ膜を形成して色味や潤いをキープしてくれるリップとして2021年10月に発売されたマキアージュのドラマティックリップティント。リップアーマーがほしいけれど買いそびれた、似たような効果のリップアイテムを探しているという方はぜひチェックしてみてください。