象印のスチーム式加湿器を買ったら電気代節約になった話
加湿器購入までの道
筆者の家にはこれまで加湿器がありませんでした。
日中は仕事や学校で家に誰もいなくなること、また洗濯物を部屋干しすることによって適度に加湿できているのでは?と必要性を感じていなかったためです。
そんな筆者がなぜ象印の加湿器を買ったのか。きっかけはあのウィルスでした。
きっかけ
家で過ごすことが増えて気になった「乾燥」
新型コロナウィルス感染拡大予防のための緊急事態宣言(2020年4月~)があってから、仕事がリモートワークに切り替わったり、学校が短縮授業やお休みになったりと、家族が家で過ごす時間が格段に増えました。肌寒くなってからはエアコンを使うようになったのですが、そうするとどうしても気になるのが乾燥。
鼻や喉などはもちろん、特に気になったのが肌の乾燥です。春夏は化粧水やリップなどの保湿で事足りていましたが、秋冬になってくるとさすがにケアしても皮剥けや乾燥による痒みが気になるようになり、部屋干しだけの加湿では間に合わないと思うようになりました。
ウィルス感染を防ぐ効果が期待できる?
冬になると気になるのが新型コロナやインフルエンザなどのウィルス性の病気。
特に飛沫感染を防ぐためには部屋の湿度を60%程度に保つのが有効という情報に触れたことは、加湿器購入を本格的に検討する後押しになりました。
これらの理由もあって、2020年の冬になってようやく加湿器を探しはじめました。
加熱式?超音波式?
“加湿器を買う”と決意しても、世の中には様々なタイプの加湿器があるため、実際どの機種を購入するかまた悩むことに。
どんなタイプのものがあるのか、くわしくは筆者も参考になったこちらのページ(選ぶとき何を見てる?加湿タイプから見る加湿器)を御覧ください。
加湿器を選ぶ基準
電気代が安い、お手入れが簡単、加湿器を置く場所、デザイン等、人によってさまざまな基準があると思いますが、筆者はとにかくズボラなので、掃除が面倒なものやつくりが複雑なものは、カビが生えてしまったりして逆に健康を損なう可能性があると思い、「多少コストがかかってもお手入れが簡単なものが良い!」という基準で選ぶことにしました。
その中でも特に「お手入れが楽!」と評判が良い加湿器として目についたのが象印のスチーム式(加熱式)加湿器です。見た目はほぼポットでオシャレさは皆無ですが、その分機能に特化していると人気があります。
ポットよろしくガバっと開いて給水でき、洗う時は一ヶ月に一度「ピカポット(クエン酸洗浄剤)」を使用して洗浄ボタンを押すだけ。ポット用の洗浄剤を使って洗浄するあたり、企業側もポット扱いしているようです。
加湿器購入レポート
というわけで部屋の大きさなどを考慮した結果、象印の加湿器EE-RQ50という型を購入してみました。
ネット通販を利用したのですが、象印の加湿器は人気が高いようで、筆者が探し始めた12月中旬頃には、各ECサイトで軒並み「終売」の文字が並びはじめていました。
ちなみに筆者が某ECサイトで購入した時の価格は19,800円(税別)。
価格コム(https://kakaku.com/)による価格の変動を見てみると、だいたい12月半ばあたりからぐんと値段が上がっているのがわかります。
現在(2021年1月下旬)も販売しているサイトはあるようですが、中には4万円台にまで値上がりしているところもあるようです。
加湿器の購入を検討している場合は、11月中には購入することをオススメします。
◎買ってよかったポイント
お手入れが超ラク!
まずはやはりこちら、お手入れが楽ちんなのがポイント。
フィルターなどもないので、基本的には1~3ヶ月に1回、内容器をクエン酸洗浄するだけでOK。クエン酸は専用の『ピカポット』が一包同梱されているので、初回はそれを使って行いましたが、百均などで売っている粉末のクエン酸でも代用できました(使用量を守ること!)
設置もラク!
お手入れもラクですが、設置もとても簡単です。
箱から出して、内容器に水を入れて、コンセントプラグを繋げて「入」スイッチをオンするだけ。
モードは体感湿度に合わせて加湿できる自動モードの「しっかり/標準/ひかえめ」と、部屋の湿度に関わらず加湿を続けてくれる「強/弱」の5段階があります。「入」ボタンを何度か押すことで切り替えてお好みのモードに設定しましょう。
パワフルな加湿力
在宅時の日中のみ(7:00~24:00)使用しています。
加湿器がなかった頃は明け方乾燥により喉がイガイガしたり、唇がカサついたりすることが多かったのですが、加湿器を使うようになってからは、夜間は使用していなくても、朝も乾燥を感じることがなくなりました。
部屋が温かい!
加湿器を使うようになったら、これまでよりもお部屋が暖かく感じるようになりました。噂によるとお部屋の湿度が15%上がると体感温度が1℃アップするんだとか。
温度計がないので正確な数値はわかりませんが、外気温が一桁の寒い日でも、エアコンを点けずに過ごす日もあります(あったか素材のパジャマとカーディガンを着用した場合)。
エアコンを点ける時でも、低めの設定温度で十分暖かく感じるようになりました。
電気代が減った!
加湿器を使っているだけで暖かいため、他の暖房器具(エアコンやホットカーペット)を点けずに過ごせる日が多くなり、我が家では前年の同期間と比べて電気代が1,000円以上安くなりました。以前より家で過ごす時間が長くなったのにも関わらずです。
ちなみに我が家の暖房器具や空調設備の使用状況は以下の通りです。
前年…エアコン(14畳用、設定温度22度で7~9時、16~22時)使用、ホットカーペット(随時)を使用、部屋干しの洗濯物に向けてサーキュレーターを常時使用。
今年…日中(7時~24時)加湿器を使用、(特に寒い日のみ)朝2~3時間エアコン(設定温度20度)を使用、ホットカーペットは必要に応じて使用、サーキュレーターを常時使用。
まだ12月分のみの比較なので、特に寒い1~2月の状況を見てみないと一概には言えないのですが、場合によっては加湿器を買ったほうが電気代の節約につながるかもしれません。
象印のスチーム式加湿器の消費電力は以下の通りになっています。
品番 | EE-RQ35 | EE-RQ50 | |
---|---|---|---|
容量(L) | 2.2 | 3.0 | |
消費電力(W) | 湯沸かし時 | 985 | |
加湿時 | 305 | 410 |
給水時はキンキンの冷たい水ではなく、ぬるま湯や給湯器から出したお湯などを使うことで、湯沸かし時にかかる消費電力を抑えられるので、さらに節約につながるかもしれません。
△使ってみて気づいた注意点・デメリット
結露が増えた
加湿器を使っているとどうしても部屋の窓に結露がついてしまいます。これまでは朝のみでしたが、加湿器を使うようになったら夕方~夜にもつくようになりました。
これはどの加湿器を使う場合も起こりうることなので、カビ対策のためにも結露がついたらこまめに掃除するようにしています。
水の残量が分かりづらい
象印の加湿器、形はほぼポットなのに、ポットと違って目盛りがついていないので、外側からは水の残量がわかりません。
水がなくなると自動でヒーターが止まる機能(ブザー+給水ランプの点灯)はありますが、ブザーが鳴ってから蓋を開けて確認すると、空焚き状態になっていたのか底がややきつね色に変色していることがありました。
空焚きしてしまうと内容器が傷む可能性が高いので、加湿器を作動させている間はこまめに蓋を開けて水の残量をチェックし、足りなければ給水する必要があります。
※「しっかり」や「強」モードに設定しているときは、満水にしても6時間程度でなくなってしまうので特に注意が必要です。
内容器がザラつく
説明書を読むと1~3ヶ月に1回のお手入れが推奨されていますが、使用から一週間程度で内側に水垢などがつき始め、ざらついてきます。
お手入れ自体は推奨されている1~3ヶ月間隔で大丈夫かと思いますが、少しでもザラつくのが気になる方にとってはややストレスかもしれません。
静音性に欠ける?
ものすごくうるさいということはないんですが、たびたび「シューッ」というスチームが吹き出す音や「ゴー」という運転音がするので、音に敏感な方は少しうるさいと感じるかも知れません。そういう場合は湯沸かし音セーブモードを使用することで運転音を抑えることができます。
象印の加湿器を使用する際の注意
熱湯を入れる時に注意
通常、給水ランプは水がなくなった時に点灯するのですが、説明書を読むと、熱湯を入れた時にもランプが点灯し、ヒーターが停止する可能性があるようです。
上で「お湯を入れると節約になるかも」と書きましたが、熱湯を入れる場合は注意する必要があるかもしれません。
お手入れのやり方に注意
シンプルでお手入れが楽なのが特徴ですが、丸洗いはできません。また洗剤の使用もNG。内容器の洗浄に使うクエン酸も、量や濃度を加減しないとフッ素加工が剥がれてしまうことがあるので、説明書に書いてあるとおりにお手入れするようにしましょう。
もっと早く買えばよかった!
使い始めてからすぐに、『2020年買ってよかったものNo.1』に躍り出た象印の加湿器。
お部屋のインテリアにこだわる方にはちょっとデザイン性に欠けるところはありますが、「なにはなくともまず加湿したい!」という方にはとてもオススメです。今後加湿器の購入を考えている方はぜひ検討してみてください。