献血は楽しいことがたくさん!?人の役に立つ献血をしよう!
みなさんは献血に行ったことはありますか?筆者は趣味レベルで定期的に献血に行っています。
献血というと、腕に針を刺し(しかもそこそこの時間)、血が抜かれていく様を見なければならないため、苦手だったり、無理という人も多いかと思います。
しかし、なにも献血会場では痛い思いだけをするわけではありません。
献血をすることでいいこともたくさんあります!
ということで、今回は献血についての魅力などをご紹介します!
献血が出来る場所は?
献血は主に全国にある献血ルームで行っています。また、駅や商業施設、学校などに訪れる献血バスでも行っています。
献血ルームの方が設備が整っていたり、さまざまなサービスが受けられたりします。献血バスはあくまで簡易的な献血をするためのバスなので、献血ルームに比べてゆっくり過ごすということはできませんが、だからといって対応が雑だったりすることはないので、もし献血バスが近くに来ていたらそこでやってみるのも良いでしょう。
初めてで不安なことが多い…という場合は、献血ルームの方が行きやすく、過ごしやすいかと思います。
どんな人が献血できるの?
献血の種類にもよりますが、献血は16歳~69歳の男女が受けられます。また、体重は40kg以上でないといけません。
詳細:献血基準|献血の流れについて|献血する|日本赤十字社
また、薬を飲んでいる人、怪我をしている人、予防接種を受けた人、体調が悪い人などは受けられない可能性もあります。
自分が献血をしてもいいのか判断に迷った場合は、あらかじめ電話で確認したり、会場での医師との問診の際に相談してみましょう。
献血の種類って?
献血は大きく分けて2種類、細かく分けて4種類の内容があります。
全血献血
一般的に献血と言われてイメージされやすいのが全血献血かと思います。決められた量の血液すべてを献血する方法です。
200ml全血献血
200ml分の血液を献血します。16歳~69歳の男女で、男性は体重45kg以上、女性は体重40kg以上あるのが条件です。
400ml全血献血
400ml分の血液を献血します。男性は17歳~69歳、女性は18歳~69歳までで、男女ともに体重50kg以上あるのが条件です。
成分献血
血の中から特定の成分だけを採血し、それ以外はまた体内に戻す採血方法です。
血漿成分献血
血の中の血漿のみを採血します。18歳~69歳の男女で、男性は体重45kg以上、女性は体重40kg以上あるのが条件です。
血小板成分献血
血の中の血小板のみを採血します。男性は18歳~69歳で体重45kg以上、女性は18歳~54歳で体重40kg以上あるのが条件です。
成分献血は血の中でも必要な成分だけを採血するので、全血献血に比べて体への負荷が少なく済みます。
また、献血バスは一部のバスを除き、全血献血のみとなっています。
献血を断られることもある!?
年齢も体重も問題ないし、じゃあちょっと献血してみようかな!と思って献血ルームに行っても、献血を断られてしまうこともあります。
薬を服用している
薬の中には、服用していても献血できるもの、服用してから一定期間時間が空けば献血できるもの、服用していると献血ができないものなど、その薬によって献血が出来るかどうかは変わってきます。
薬を服用しているけど献血したいという場合は、いま服用している薬の名前などをあらかじめメモしておき、当日問診の際に医師に伝えましょう。薬によっては献血できる可能性もあります。
また、飲み薬だけでなく、サプリメントや点眼薬、点鼻薬なども念のため相談することをおすすめします。
血の濃さが足りない
献血を断られる原因として多いのが「ちょっと血が薄いから今回はやめておきましょうね」というもの。血液検査の際にヘモグロビン濃度を測定し、標準値を下回っている場合に言われます。
普段貧血ではない人でも、その時の体調次第では標準値を下回る可能性がありますし、普段貧血気味だから…と思っていても、検査をしてみたら問題がなかったという場合もあります。
白血球数が多い・少ない
筆者が献血を断られる理由NO.1です。激しい運動をした後や体調が悪いときだと、白血球数が上昇して標準値を超えてしまい、断られることがあります。
筆者は元々白血球数が多い体質で、標準値が3500~10000のところ、いつも9500~11000くらいの数値になり、健康でも献血を止められることがあります。
反対に、少ない体質のために標準値を満たさず、献血を断られることもあります。
その他、歯科治療を受けた場合や、ピアスホールを開けた場合、海外旅行をした場合など、献血を断られる可能性があります。受付や問診の際に聞かれたことは誤魔化さず、きちんと申告するようにしましょう。
断られてしまうと、「あなたの血はダメな血」と言われたような気がして、「せっかく来たのに!」と不快になってしまうかもしれません。
しかし、決して決してあなたの血がダメだとか、汚いだとか言われているわけではなく、輸血を受ける患者さんのためにも、基準に沿った血の提供が必要となります。
献血をするのもひとつの社会貢献ですが、献血を断られたら素直に諦めるのもひとつの社会貢献だと筆者は考えています。
ずっと献血ができない薬(抗癌剤など)を服用しているといった場合でない限り、その日は断られても別の日に行ったら献血ができる可能性もあるので、ぜひ何度でも献血ルームに訪れてみてください。
献血に行くのが楽しくなる!?魅力的なサービス
冒頭にも書いたとおり、献血はただ痛い思いをするだけじゃない!献血に行くのが楽しくなる要素もあるんです!
気持ちいい!
献血に行くのが趣味の人に多いのが、血が抜かれるのが気持ちいいという人。筆者は気持ちよすぎて採血中に寝てしまったことが何度かあります(笑)
採血に使われる針は、通常の注射針に比べて太いものになっているので、「もしかしてものすごく痛いのでは?」と思ってしまいますが、実際はそこまで痛いものではありません。確かに、針を刺す瞬間にチクッとした痛みはありますが、採血中には腕に何かあるという感覚はあるものの、痛みは特に感じられません(個人差あり)。
飲み放題に食べ放題!
献血ルームでは、飲み物は飲み放題、お菓子なども食べ放題となっています。しかも全て無料!
これは献血に来てくれた人へのお礼という意味と、献血で血を抜いた人の栄養補給として実施されています。
場所によってはカフェスタイルで飲み物を提供してもらえたり、ハーゲンダッツが用意されているところもあります。もちろん全て無料。
無料のもの目当てに行くのはあまり褒められたものではありませんが、採血後の栄養補給の意味合いもあるため、遠慮も無用。独り占めにしてドカ食いするようでなければ、好きなだけ飲食しても大丈夫です。
漫画読み放題!
献血ルームの待合室には、漫画や雑誌が置かれています。もちろんこれも自由に読んでOK。とくに貸出などの手続きも必要ありません。献血ルームの外への持ち出しはNGですが、採血室への持ち込みはOKのところがほとんどなので、採血中に漫画を読んで過ごすということも可能です。
置いてある漫画は献血ルームによってまちまちですが、人気の話題作を数多く揃えているところもあれば、不朽の名作が全巻揃っているところもあるので、巻数が多くて揃えられない名作や、気になっていたけど手が出せていなかった新作のチェックもできます。
記念品がもらえる!
献血に協力すると、回数に応じてさまざまな記念品がもらえます。記念品の中身は絆創膏や綿棒といった医療アイテムからレトルトカレーやふりかけなどの食品、保冷バックやスポンジなどの便利グッズまで種類はさまざま。何がもらえるのかはその時、その献血ルーム次第です。
自分の健康状態がわかる!
採血前には必ず血液検査を行いますが、その結果は後日郵送され、自分でも結果を確認できます。標準値から外れている場合には「#」マークが付き、医療機関への受診を勧められます。
会社員などは定期的に健康診断がありますが、フリーターや専業主婦など、なかなか健康診断を受ける機会がない人にとって、簡単に血液検査が受けられる機会となります。
人の役に立つ!
そしてなによりも、献血を行うことで人の役に立つことができます。
ボランティアに興味がある、やってみたいと思っても、何をすればいいのか、何が求められているのかわからなくて行動できないという人も少なくないと思います。
そんな人でも簡単に気負うことなく協力できるボランティアが献血。今は200mlはあまり求められることはありませんが、400ml全血、成分献血ならどの血液型でも常に募集されている状態です。自分はA型のRh+でメジャーな血液型だからいらないかな…ということはありません。年齢や体重、健康状態に問題がなければ、誰だって協力できるボランティアが献血なのです。
最後に
献血はとても簡単に人の役に立てる手段です。直接目に見えて誰かの役に立っているというのがわかるわけではありませんが、協力することで確かに誰かの為にはなっています。
しかし、だからといって献血の基準に合わなくてできなかったとか、注射が苦手でできないというのが悪なわけではありません。
もし、ちょっとでもやってみようかなと思ったら、ぜひ献血ルームへ行ってみてくださいね。